カミキリムシ駆除の薬剤効果の残効性
ゴマダラカミキリムシに代表されるカミキリムシ類に効果の高い農薬は、ダントツ水溶剤やモスピラン水溶剤に代表されるネオニコチノイド系と、オリオン水和剤に代表されるカーバメート系の農薬やスミチオン乳剤等の有機リン系があります。特にダントツ水溶剤やモスピラン水溶剤については、散布後にも食毒による強い防除効果(残効性)が確認されています。
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薬剤種類と希釈倍数によるカミキリムシに対する残効性
<降雨がない時の残効性> | |||
ネオニコチノイド系 | 希釈倍数 | 食毒による死亡割合 | |
3日後※1 | 7日後※2 | ||
ダントツ水溶剤 | 4000 | 10割 | 8割 |
モスピラン水溶剤 | 2000 | 7割 | ほぼ10割 |
※1 雨除けによる薬剤散布3日後、48時間経過後の結果 ※2 雨除けによる薬剤散布7日後、72時間経過後の結果 |
<降雨がある時の残効性> | ||||
ネオニコチノイド系 | 希釈倍数 | 食毒による死亡割合 | ||
1日後※3 | 3日後※4 | 7日後※5 | ||
ダントツ水溶剤 | 4000 | 8割 | 1割 | 2割 |
モスピラン水溶剤 | 2000 | 9割 | 1割 | 1割 |
モスピラン水溶剤 | 4000 | 3割 | 0割 | 1割 |
スタークル顆粒水和剤 | 1000 | 7割 | 0割 | - |
有機リン系 | 希釈倍数 | 1日後※3 | 3日後※1 | 7日後※2 |
スプラサイド乳剤 | 1500 | 0割 | 0割 | - |
ダーズバン乳剤 | 1000 | 1割 | 0割 | - |
カーバメート系 | 希釈倍数 | 1日後※3 | 3日後※1 | 7日後※2 |
オリオン水和剤 | 1000 | 9割 | - | - |
スミチオンの残効性に関する参考
モモ果実におけるモモノゴマダラノメイガ若齢幼虫の残効期間 | ||
薬剤名 | 希釈倍数 | 残効期間 |
スミチオン水和剤 | 800 | 21日 |
モスピラン水溶剤 | 2000 | 10日 |
試験期間中、降水量が極めて少ない期間での試験結果。 異なる害虫(カミキリムシ)に対する残効期間では大きく異なることが前提での参考です。 |
参考資料:
愛媛県 > 仕事・産業・観光 > 農業 > 研究開発 > 農林水産研究所 果樹研究センター
> ゴマダラカミキリに対する薬剤の効果
参考資料(外部リンク):
岡山県農林水産総合センター 農業研究所 試験研究主要成果 >
4. モモノゴマダラノメイガ若齢幼虫に対する各種殺虫剤のモモ果実での残効性(情報)
http://www.pref.okayama.jp/
norin/nousou/noushi/
seikaPDF/h17/17kaju-4.pdf
・カミキリムシ類
・カミキリムシに効果がある農薬については、カミキリムシ成虫の駆除へ
・農薬の具体的な効果については、カミキリムシ駆除の薬剤効果の残効性へ
・木の幹に巣食う幼虫については、カミキリムシ幼虫退治へ