キウイフルーツの剪定
キウイフルーツは、成長がとても早いため放置すると伸びた互いに巻きつき、言葉どおりごちゃごちゃになります。不要な枝を整理して風通しを良くし、方向付けを行い枝が広がるようにして栽培面積を増やします。
・剪定の時期
キウイの剪定を行うとき、冬の間のキウイの休眠期に行う必要があります。休眠期を逃して春になると、数日(数週)間に渡り切断面から樹液が溢れ出します。
樹液が溢れ出した場合、樹勢が弱まる原因になりますが基本的に大きな実害はありません。
一旦樹液が溢れ出したものを止める方法はありません。保護剤(トップジンペースト)等を塗っても固まらないため放置しておくことが一番です。
具体的な剪定時期は、12月~2月頃に行うことが適しています。
・剪定の方法
キウイフルーツの剪定は、各枝に花芽がおおく付いているため、枝を吟味して剪定する必要はありません。大きく次の3点に注意して思い切って行います。
・ごちゃごちゃの原因となる隣り合って密接した枝を除去する。
・主枝の上側から伸びた枝を除去する。(勢いが強く、主枝の成長を阻害するため)
・主枝の方向を決める。主枝の切り返しにより、主枝の成長を維持する。
|
キウイの剪定
ごちゃごちゃした枝の除去 | |
剪定前の写真(右から撮影) 枝が伸びきったキウイフルーツを剪定します。 写真では左手前に伸びている主枝が途中から左右に枝が無数伸びてごちゃごちゃになっています。 この枝に対して剪定を行います。 |
|
剪定前の写真(左から撮影) 上と同じ木を角度を変えて撮影しました。 中心から右手前に伸びている枝が、上の写真の左手前の主枝と同じ枝です。 |
|
剪定後の写真(右から撮影) 余計な枝を切断した後(剪定後)の写真です。 主枝のごちゃごちゃした部分が左右に1本づつ残してすっきりとしました。 |
|
主枝の上側から伸びた枝の除去 | |
主枝の上側から伸びた枝 写真の真ん中に左から右に伸びているのが主枝です。 赤丸の部分に、主枝の上側から右上に伸びる枝が伸びています。 |
|
根元から切断 放置すると、上側に伸びた枝に養分がとられ主枝の成長が阻害されるため、不要となる枝を根元から切断します。 |
|
主枝の切り返し | |
主枝の切り返し 写真の真ん中に左から右に伸びているのが主枝です。 鋏(手袋)の部分から右側にかけて主枝が一回り細くなり、側枝(手前に伸びた枝)が太くなっています。 |
|
主枝の切り返し 主枝を切断し、側枝を主枝として入替えます。 ※本来、切り返しは勢いのある(太い部分)に戻り枝を出しなおすのですが、丁度良い側枝があったため入替えました。新たに主枝となった元側枝は、先端から2~3芽の部分で切り返します(切断します)。 |
・結実させる受粉については、キウイの授粉・受粉
・雄花や異品種が咲かない時の授粉は、雄花・異品種が咲かない時の授粉方法
・摘果について、キウイフルーツの摘果方法
・キウイの収穫については、キウイフルーツの収穫時期
・収穫後に熟させる方法については、キウイフルーツの追熟
・剪定については、キウイの剪定 冬
・剪定後に樹液が溢れるときは、キウイ剪定後の樹液が止まらない問題