果樹苗を植える
果樹栽培の第一歩。果樹の苗木を植えます。果樹は一度定着すると長く楽しめます。しかし、最初に根付いて成長するまでの失敗が多いのが欠点です。上手く定着するように丁寧に植えます。 補足等は「梨の苗木を植える」
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趣味での果樹栽培では、植えたい果樹を植えるのが一番です。しかし、確実に収穫できるように果実が結実出来るかは必ず調べて定植します。
・結実の種類
雌雄別株
雄花と雌花が別株の果樹。雄株は雄花のみが咲き、実がならない。雌株は近くの雄株と花粉交配しないと結実しない。
代表的な果樹:銀杏・キウイフルーツなど
自家結実性がある
単一品種のみで結実する果樹。1本のみでも結実する。同じ果樹でも品種により結実能力に大きな差があるため品種ごとに確認する必要がある。
自家結実性がない
単一品種のみでは結実しない果樹。複数品種が必要であり最低2本以上の栽培が必要。品種によっては、結実能力に相性も存在することがある。
苗木の植え方
果樹の苗木 本職用の梨の苗木です。軽トラックの荷台をはみ出す程の長さがあります。写真に写る物の価格は、1本当り1,500円~2,500円とやや高めの物です。 |
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苗木の下準備 植え付けを行う前に、苗木の接木のテープを外します。 台木との接木目に、土が付いてわかりにくいですがビニールが巻かれています。 |
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接木ビニールテープを除去 ビニールが食い込む程にきつく巻かれているため、鋏で切断します。 |
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接木ビニールテープを除去 巻かれたビニールを綺麗に外します。 ビニールが巻かれたままだと、ビニールが腐食せずに残ります。 苗木が成長し太くなると、ビニールが食い込み生育不良になります。 |
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苗木の植え付け 果樹苗の根の広がりよりも一回り大きく穴を掘り苗木を入れます。※休眠期と活動期で植え方が異なります、ページ下部参照。 重要:植え付けの深さは、苗木の接木部分は露出する深さにします。 |
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苗木の接木部分の露出 下準備でビニールを外した部分(接木部分)が必ず地上に露出するようにします。 地中に埋まっている場合は、明らかに植え付けが深すぎます。深くなり過ぎないように十分注意します。 かなり重要なことですので必ず注意します。 |
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苗木の添え木 弱い苗木が倒れないように添え木となるビニール製のイボ竹を立てます。 |
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添え木の固定 苗木を支える重要な添え木です。 倒れたりしないようにしっかりと固定します。 写真では梨棚に縛り付けています。縛れない場合は、十分な深さまで差込み固定します。「梨の苗木を植える」に補足してます。 |
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苗木の固定 果樹の苗木を添え木に固定します。 固定は、紐を捻り遊びを持たせて固定します。 |
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苗木の植え付け完了 植え付けが終わった梨の苗木です。 写真では、手に持っている位置が切り返しの予定の高さです。 春になったら切り返しを行います。(写真は12月の植え付け) |
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※ ・休眠期(冬季)では、 可能な範囲で根が広がるようにして土を被せます。 ・活動期(冬季以外)では、 極力根を触らないようそっとそのままの形で植えます。 |
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・梨の苗木を植える