防除の種類

  農業・園芸で病気や害虫にに対する防除方法の種類を大まか大別すると化学的な防除、環境的な防除、生物的な防除、物理的な防除を行います。

防除の種類

・化学的な防除
 農薬を用いて、害虫の駆除、病気を殺菌することにより防除を行う。
>効果
 現在の農業で行われる主流の防除方法。害虫や発生した病気の処置をはかる唯一の方法。
 病原菌や害虫が耐性がついたり、効果範囲や期間に限りがあるなど、計画的な使用が必要。
>>例
 除草剤使用による雑草の防除
 殺虫剤による害虫の駆除
 殺菌剤による病気の殺菌
 詳しくは「農薬の種類と選び方」へ

・環境的な防除
 害虫の繁殖場所や、越冬場所をなくす等によりを防除を行う。
>効果
 被害をなくすことは出来ないが、化学的防除の効果を高めたり、被害を抑制する効果が期待できる。
>>例
 果樹園や農場の周囲の雑草の除草。
 病害虫の越冬植物の除去等。
 極端な物では、無菌室による園芸栽培もその一つ。
 鉢植え栽培で雨にさらさない。
 不要な枝を掃い、風通し、日当たりを良くする。

・生物的な防除
 害虫の天敵などの捕食により防除を行う。
>効果
 基本的に効率が悪い防除の方法であるが、無農薬(低農薬)化を期待することも出来る。
>>例
 鶏による害虫の捕食。
 猫、梟による鼠の捕食。
 水田等の合鴨農法。

・物理的な防除
 罠などによる誘導や捕獲。妨害により防除を行う。
>効果
 薬剤を使用しないので、安全な駆除を実現できる。
>>例
 殺虫灯による誘導と駆除
 光源による誘導
 匂いによる誘導
 音波による妨害と誘導
 音による妨害
 化学的な防除写真  フクロウの写真 鶏の写真

防除(病害虫の駆除)
 ・ 環境的な防除については、病害虫の防除の種類へ
  ・農薬については、農薬の種類と選び方
   ・ダニに対する農薬については、殺ダニ剤の選択

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