殺ダニ剤

 ダニは密集して発生すると、駆逐が難し害虫であり、ひとたび大繁殖するとその被害は甚大です。また、薬剤が他の農薬に比べてどれも高価であり、防除には多額の費用がかかります。
 一口にダニ剤といっても効果には殺卵・殺虫・残効の有り・無しとそれぞれ違いがあります。

殺ダニ剤の種類

農薬代を無駄にしないようにダニ剤の選択には十分に気をつけて下さい。
・予防を目的として防除では残効性を。
・発生初期段階では殺虫性を。
・蔓延後には殺卵・殺虫性を重視したダニ剤を選択して下さい。
 また、ダニに薬剤耐性がつかないように同一の薬剤を同じ年度で複数回使用しないように注意して下さい。
 
 様々なダニ剤を使用すると、非常に効果があってまた使用したいと思う薬剤が必ず見つかります。しかし、それははじめて使用するからこそ顕著に効果が現れるものと考えて下さい。効果が大きい薬剤は蔓延時のここ一番に必要と思える時まで使用を控えてとっておきましょう。
 
 管理人の場合、大事にしているダニ剤は、コロマイト乳剤です。
 値段もダニ剤の中では手頃であり定番品ですが、殺虫効果は絶大です。真夏の炎天下で使用できないこととちょっと臭いことを除けばもっとも信用している殺ダニ剤です。このため、ダニが異常発生する数年(5年以上)おきに一度くらいしか使用しません。逆に、定番品であるため耐性の問題からすでにあまり効果が期待できない果樹園もあると思います。
 自身で、信頼できる薬剤を見つけたらここぞというときに大切に使用して下さい。そして、薬剤が余っても決して同一年度に散布を行わないで下さい。

各薬剤の主な効果と実験データ等の研究資料は、
果樹栽培の害虫と益虫>ダニ類>「 ハダニ駆除薬剤の効果」へ

防除(病害虫の駆除)
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   ・ダニに対する農薬については、殺ダニ剤の選択

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