1つの花芽から2個の梨を実らせる摘果
通常の摘果と異なり、1つの花芽に2個の実を付けます。・2個の摘果のポイント
花芽が少ないときの果実数を補うことが出来ますが、通常の摘果のよりも実の太りが悪くなるため、2個実らせても十分な成長が見込めるように、2つのポイントがあります。
① 短果枝の花芽を選ぶ。
② 側方に伸びる花芽(下向きの花芽を避ける)
下向きの花芽は、降雹被害避けるために実らせる場合もありますが、2個の摘果では特に実の太りが悪くなります。
・2個の摘果の影響
栽培に関して特に影響はありません。適切に栽培していれば、果実の変形も発生しません。
成熟して収穫の際、互いの大きさで押し合っている為、片側の実を収穫するとバランスが崩れて残りの実が落果します。収穫の際は2個同時に収穫を行います。
・2個の摘果のその他
作業については、通常の摘果と同様となります。
毎年、摘果後に降雹や黒星病の被害に悩んでいる場合、最初の摘果で2個にしておき、後ほど(袋がけの際)1個にすることも効果的です。
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花芽に2残す摘果
摘果前の果実 短果枝で、5個の果実が結実しています。 |
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3~5番果の内、 対象となる位置の2個を選び摘果を行います。 位置が対象となる果実を選ぶのは、袋がけ等の作業が行いやすく、肥大時にスペーが有効にはたらくようにです。 |
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