梨の摘果の適正個数

 摘果作業で実らせる適正個数の判断の仕方を紹介します。

・実らせる個数
 成木の梨の果樹では、樹齢、樹木大きさ、樹勢の強さ、品種等により大きく差があります。
 管理人の梨の栽培でも、樹齢20年の幸水で80~180個。
 樹齢20年の豊水で幸水160~250個程度とかなり差があります。
 注)上記の個数は本職で管理を行っている樹木1本当り個数であり、参考になりません。同様の環境で大きく差があるという例えです。

・紹介する適正個数の判断
 葉芽の数と間隔による。
① 葉芽3個~5個に1個
② 各果実は、20cm程度間隔をあける

・個数の変動による影響
① 実の大きさ
 通常、果実数が少ないと大きく。多いと小さくなります。
(注、実際の大きさ決定には、樹勢や肥料状態、果樹園内の温度が大きく影響します。)
② 収穫時期(熟す時期)
 樹勢が強いと、果実の熟す時期が遅れ気味になります。果実を減らしすぎると樹勢強くなり、遅れ気味になることがあります。

梨の摘果の適正個数

なしの摘果前の枝写真
梨の摘果前の枝(側面)
 全長130cm
 湾曲部(芽かきした部分) を除くと110cm
 見えない部分含めて花芽で13個程あります。
なしの摘果前の画像
梨の摘果前の枝(裏側)
 結実状態を分かりやすく写す為、同じ枝を下から撮影しています。
なしの粗摘果写真
梨の摘果作業開始
 まず、明らかに不要となる果実を落とし、花芽に1個づつにします。
 粗摘果された梨の枝写真
梨の粗摘果完了
 問題のない果実が11個となりました。
 梨の摘果個数写真
最終的な個数調整
 60cmの間に5個の果実があります。
滴下が完了した写真
梨の摘果作業終了
 60cmの間に4個の果実があります。
 枝の状態が良いため、全体で7個の果実を残しました。
 赤丸の果実が個数や場所が写真によって異なるのは、撮影した管理人本人も写真だと葉の影などで場所が分からない果実があるためです。
 写真下の説明は、実際の作業時に数えた(測った)ものです。

梨の摘果
 ・基本的な摘果方法は「梨の摘果の方法」ページへ
  ・健全以外の「梨の摘果に向かない花芽」ページへ
   ・梨の実らせる個数判断は「梨の摘果の適正個数」ページへ
    ・1つの花芽に2個実らせる方法は「2個の梨の摘果」ページへ



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