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ししとう

 獅子唐を栽培してみたら、今年の獅子唐はからいのが多い。辛いのばっかりだ。そんな経験ないですか?
 辛い獅子唐が好きという方もおられるでしょうが、ししとうが辛くなる原因と対策を紹介します。

ししとうが辛くなる原因と対策

・主な原因
 ① 水不足が原因
 栽培環境の水が不足すると、獅子唐が辛くなります。
 水不足の状態の時、まず見た目に変化がない状態で獅子唐が辛くなります。その後、実が強くなる等の状態が現れます。

 ②熱帯夜が原因
 夏野菜ですので、獅子唐自体は暑さに強い植物です。
 しかし、熱帯夜と呼ばれる夜間に厚い状態が続くとししとうが辛くなります。

 ③唐辛子が原因
 唐辛子を付近に植えていると、獅子唐と唐辛子が交配することにより辛くなります。
 管理人の園芸栽培でも、過去に唐辛子を植えた年には、やたらと辛いししとうが多かったことがあります。


・主な対策方法
 ① 水不足が原因
 十分な散水を行うことにより解消します。
 しかし、散水を行うときは日中ではなく、夕方(16時~)から行います。
 理由:
 ・日中に散水した場合、揮発量が多く散水量に対して十分な効果が得られない。
 ・黒マルチ等の上から散水した場合、マルチに溜まった水がお湯になることにより、栽培植物に害を与えることがある。
 ・夜間の温度調節の効果が期待できる。
 注:スプリンクラー、潅水チューブにより大量に散水を行う場合は、日中でも可能です。

 ② 熱帯夜が原因
 人為的に気温を下げることは不可能です。
 しかし、園芸栽培や果樹栽培での温度管理は僅かな変動を起こすだけでも効果が期待できます。
 園芸栽培では、栽培箇所を周囲の気温より相対的に下がるように水による気化熱を利用して温度を下げます。ようするに、打ち水による効果を行います。
 方法:
 夕方から打ち水を行います。このとき、園芸栽培への散水(水の供給)を兼ねて行います。
 散水範囲は、通常のみずやりより広い範囲で行うことが望ましいですが、たっぷり水をやる感覚でもある程度の効果が期待できます。
 日中熱っしられた、黒マルチや土壌の温度を下げてやります。

 ③唐辛子が原因
 基本的に辛い獅子唐が苦手な方は、周囲に植えないことしか対策がないと思われます。
ししとう栽培写真

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