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梨の病気被害と対策

 梨に関する主な病気の特徴と病斑。対処方法についてです。深刻な病気については、農薬による化学防除や専門的な防除に関する知識も必要となります。

梨の病気

病  名   特  徴
赤星病
(アカホシビョウ)
・被害箇所
 葉
・影響
 オレンジ色の斑点が葉に付く。
 木の生命力が弱くなる。
・発生時期
 4月~5月
・越冬情報
 柏槇(ビャクシン)類で越冬する。
 梨の産地の地域によっては、柏槇類のイブキ、カイヅカイブキ等の除去しているところもあるらしいく、効果的らしい。
 個人でできる対策としては柏槇の側には植えないように。
・対処・予防
 黒星病等の防除を適正に行っていれば、発生することは殆どない。
黒星病
(クロホシビョウ)
★★★★


・被害箇所
 果実、果実の軸、葉等
・影響
 果実の見た目が悪くなる。
 早期落葉がおこる。
・発生時期
 春~梅雨頃(夏まで)
・越冬情報
 病葉について地上で越冬するため、落葉を焼却処分するといいらしい。しかし、管理人の果樹園では、落葉を集めるのに数日かかりそうで、実行したことはない・・・
・対処
 春から夏にかけての低温時に発生しやすい。
 夏でも、冷夏長雨の時に発生することがある。
 一度病気が付いた実は、回復しないため摘果作業で落とすのが通常の対処方法。しかし、果肉には影響が無く、食すには問題がない。
 摘果後に発見した場合でも、そのまま収穫につなげることが出来ます。
本職用資料は、「ナシ黒星病対策専門資料」へ
黒斑病
(コクハンビョウ)
★★★★★
黒班病

黒班病
・被害箇所
 果実、枝、葉等
・影響
 腐敗、落果
・発生時期
 春過~
・越冬情報
 枝の病斑や芽(ぼけ芽)で越冬するため、剪定時の除去が効果的。
・対処
 病気耐性のある品種を植えるのが一番効果的。
 耐性の低い品種では、大量の農薬を用いた計画的な防除が必要となる。
・耐性品種
 豊水・幸水 > 南水 > 二十世紀
 豊水の場合、全く気にかける必要がないくらいに平気です。
白紋羽病
(シロモンパビョウ)
★★★
・被害箇所
 根(結果、全体が枯れる)
・影響
 根が枯れて、全体が枯れる
・発生時期
 ---(あまり発生しない)
・対処
 発生(感染被害)を確認した時点で、ほぼ回復が不可能。
 周辺への感染を防ぐため、感染樹を除去(可能な限り根を掘り起こす)する。
・予防
 堆肥を使用する際、発酵が不十分な堆肥だと発生しやすいと言われている。
 しかし、思い当たる要因がなくても、突然発生することもある。
芯腐れ症
(シングサレショウビョウ)
★★
芯腐病写真

芯腐れ症
・被害箇所
 果実内部の芯
・影響 
 収穫後、内部から果実が腐敗する
・発生時期
 梨の花の開花から幼果期に感染し、収穫時期に内部から腐敗する
・対処
 胴枯病菌が主な原因であり、花や幼果期に感染すると芯腐れ症となる。開花後や幼果期に胴枯病に効果のある殺菌剤の散布や、菌が付着しにくい実を摘果作業で選別することである程度予防することができる。
 ・予防
 胴枯病の菌が果樹園内に多くならないように、胴枯病の枝をこまめに除去する。また、枝の風通しを良くして菌が滞留しないようにする。
・耐性品種など
 主に、幸水に被害が多い。

 専門資料:
 ・「梨芯腐れ症の予防と対策方法」へ
胴枯病
(ドウガレビョウ)
★★★★★
胴枯病


胴枯れ病
・被害箇所
 枝、幹等
・影響 
 感染部分の壊死、(広がると全体が枯れる)
・発生時期
 ---(切り口等から感染するため、剪定時期に多い)
・対処
 感染箇所の回復は不可能なため、切り落とす、又は削ぎ落とす。
 このとき、表面の見た目以上に広がっている場合があるので、ためらわず、ばっさり切り落とす。感染部分が残り、幹に到達すると、最悪の場合、全体が枯れてしまう。
 ・予防
 切り口に予防剤をぬる。
 枝の間や、幹に病原菌が付着しているため、他の病気の防除の際にこれらの箇所(枝や幹)に散布すると防除できるらしい・・・
・耐性品種
 二十世紀>豊水>幸水
 耐性の強い品種では、感染しても病気の広がりが遅く、木が枯れる程の被害になりにくい。しかし、幸水などの耐性の低い品種では、広がりも早く、木がかれる被害にもなりやすい。
輪紋病
(リンモンビョウ)
★★
輪紋病幹について病斑写真
写真:樹木についた病班

輪紋病果実についた病斑写真
写真:果実についた病班
・被害箇所
 枝、幹、果実等
・影響(枝・幹)
 感染部分の生命力が弱くなる。
 感染箇所の壊死。
・影響(果実)
 収穫時期に表皮から腐敗する。
・発生時期(感染時期)
 4月~8月頃
・対処(枝・幹)
 感染部分の表皮の除去。
・対処(果実)
 感染した場合、収穫時期まで判断できず対処できない。
・越冬情報
 感染した枝で越冬する。感染箇所は「いぼ」のようになっている。
 ・予防
 果実の感染は、病気耐性のある品種を選ぶ。
 幸水が感染しやすく、豊水では果実の感染を確認したことが無い。
 感染時期の適正な防除と、袋がけが有効。
その他の梨につく病気 ・三方赤星病
・灰星病
・白星病
・うどんこ病
・根頭がんしゅ病
・えそ斑点病
※これらの病気は、発生頻度も少なく管理人の果樹園では写真撮影の見込みもあまりないので名前のみを紹介。でもリクエストがあれば掲載するので、リクエストがあれば掲示板ででもリクエストしてください。

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