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果樹栽培の肥料

 化成肥料、有機肥料、果樹に使用する肥料がいろいろあり、良し悪しに諸説あります。
 しかし、管理人や本職の果樹園仲間ではこれまでの知識、果樹栽培の経験から大切なのは土壌中の成分バランス、使用する時期。そして、果樹が養分を効率よく吸収できる状態にあることです。
必要な栄養素
品  目 効能・効果
N
チッソ
 木の葉の成長に必要な栄養素。
 果樹では初期(苗木から収穫可能になるまで)、もっとも必要となる栄養素。
 成木(収穫可能な木)に与えすぎる(土中の成分が高すぎる)と実が付かなくなる。
 園芸でつる豆を栽培すると、大きく蔓が成長したのち、花が咲かない等の原因は窒素分の多い典型の症状。
P
リン酸
 花を付けるのに必要な栄養素。
 実のなる野菜、果樹、鑑賞用の花に欠かせない栄養素。
K
カリウム
 植物の根が育つのに必要な栄養素。
その他  ミネラル、カルシウム、マグネシウム 等 

化学(化成)肥料
 鉱物等を原料にした肥料。
 含有成分は表示の通りであり、必要な栄養素を確実に供給するのに便利。また、殆どの化学肥料が即効性。追肥・元肥・あらゆる場面で有効に作用する。(有機肥料は、殆どが遅効性です。)
 成分表示のままで、化学肥料だけでは、ミネラル分等が欠乏する。

化学肥料の使用

有機肥料
品  目 特  徴
牛糞
牛の写真
 バランス良く栄養素を含む有機肥料の代表。 園芸コーナーで発酵したものが広く市販もされています。
 牛糞自体は、産業廃棄物として処理に困っているので本職レベルの話では、未発酵の物は無料で貰えるような扱い。
 管理をせずに発酵させるには、5年程度の期間が必要となります。
 未発酵の状態では異臭が酷く植物に害を与え、付近の果樹及び植物は枯れてしまいます。また、ハウスや果樹棚等の金属パイプ腐食させる。
発酵鶏糞
鶏の写真

有機肥料の使用1
 広く利用されている安価な有機肥料。
 成分、弱アルカリ、栄養素も多い。しかし、甘みが必要な果物に使用すると、甘くならないといわれている。
 管理人も本職での果樹栽培では、余っても使用していない。甘みが必要ない果樹(栗・銀杏・梅等)、苗木で収穫がない時には、木の生長に使用しています。
 牛糞同様、処理に困っているので未発酵の物は無料で貰えるような扱いです。
 牛ふん同様に管理をせずに発酵させるには、5年程度の期間が必要。未発酵の状態では植物に害を与え、付近の果樹及び植物は枯れてしまいます。
 また、ハウスや果樹棚等の金属パイプ腐食させる。
堆肥(有機肥料)の使用は果樹の栽培方法(梨の育て方)>「有機肥料の使用1」へ
油かす
油かすの写真
 なたね・大豆等の油を絞ったかすや、骨粉等が混ぜられた一般的な有機肥料。N分が多く、実付が悪くなると言われている一方、果物の甘みをつけると言われている。
 市販の有機肥料では割と高価であるが、甘みが必要な果樹には最も重要視されている市販肥料の1つ。油かすの使用は果樹の栽培方法(梨の育て方)>「果樹を甘くする有機肥料の使用」へ
籾殻
もみ殻の写真
籾殻
 お米を収穫した時に出る大量の籾殻。
 腐食して肥料として効果が出るまでに10年かかるといわれ、肥料として単純に期待するには果樹以外では不向き。
しかし・・・
 地中に混ぜ込むと水はけが良くなる
 地表に厚く均一に散布しておくと、草が生えにくいなど、利用価値は大きい。
草木灰の効果と使い方 草木灰の効果と使い方
 もみ殻や藁、剪定時の枝を燃やした後に残る草木灰(そうもくばい)は、即効性のアルカリ性を持つ土壌改良剤と栄養素のカリウムを含む肥料。肥料利用の他、防虫・殺菌等にも利用できます。
茸栽培の原木類
椎茸の写真
 椎茸・平茸・ナメコ等の茸栽培に使用した腐敗した原木。腐葉土としての肥料として期待できる。
 しかし、腐敗に時間がかかる他、原木の芯が残るため、破砕処理を行わないと使用しにくい。平茸栽培に使用した原木の芯まで腐敗し有効利用しやすく、椎茸では、芯が残り利用し難いです。
わら・すすき
ススキの写真
 お米の収穫後のわら。土手等に生えている雑草のススキを除草したごみ。
 もみ殻と同様の効果が期待できる。
 地中に混ぜ込むだ時の水はけ効果は、もみ殻より良いらしい。わらはトラクター・管理機に巻きつくので注意が必要です。
生ごみ①
ぼかし肥料
 生活ごみ(野菜・魚・肉等)を直接肥料にする方法。
 生ごみとぼかしを混ぜることで、微生物の分解作業を促進させて肥料にかえる。 リサイクル(ゴミの減量化)には有効。
 当たり前だが、塩分は分解できない。残飯は、混ぜる時には注意が必要。悪臭や不快虫の発生など、管理人はおすすめしていない。
生ごみ②
卵の殻・貝殻
さざえ貝の写真
卵
 カルシウム分として有機石灰肥料です。
 卵の殻はそのまま肥料に使える。貝殻は砕いてから撒いた方が良い。
生ごみ③
植物油
 天ぷら等の揚がる時に使用する天ぷら油等。成木の果樹園に広範囲まくと効果がある。
 苗木・園芸では成分が濃すぎるため使用は不向きです。
生ごみ④
コーヒー滓
 飲んだ後のコーヒー滓。
 植物育成阻害物資により、除草効果がある。
 発酵させると、植物育成阻害物質も分解され、優れた肥料なる。コーヒーの肥料の使用については、果樹栽培の肥料>「コーヒー滓 肥料」へ

その他の肥料
品  目 特  徴
消石灰
消石灰の写真
 地面を中和することが主とする土壌改良剤。即効性の中和効果と殺菌力があり、強い酸性土壌に有効。
 消石灰散布後、数日間は植物に害を与えます。
 アルカリ分70%
苦土石灰
苦土石灰の写真
 地面を中和することが主の土壌改良剤料だが、消石灰より中和力は弱い。しかし、植物に害を与えることが少なく、苦土(マグネシウム)を含み、苦土の欠乏による異常落葉を解消します。する。
 アルカリ分55%

・果樹栽培の肥料
 ・肥料は用いる時期については、果樹肥料の時期と効果
  ・もみ殻の利用については、籾殻 もみがら
   ・灰の利用にいては、草木灰の効果と使い方
    ・コーヒーの出涸らしの利用については、コーヒー滓 肥料

肥料を使用しての土作りについては、
梨の病気被害と対策>「農業の土づくり」にて紹介しています。


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