キジ・雉

主な特徴
 鳥綱キジ目キジ科の鳥。
 北海道を除く、日本の殆どの地域で生息する。代表的な狩猟鳥。空も飛べるが、地上を走るように移動する。 
益の概要
 鶏と似たような生態であり、雑食。地表上の穀物・虫・草などなんでも食べる。
 特に、地表面の繁殖するバッタ・コオロギ・蛾などを絶えず捕食するため、これらの駆除には有効に活躍してくれる。果実を食べないことはないが、木に実る果実を木に登りたべるようなことは殆どない。(そういう被害を確認したことがない。)
 益があるという解釈は、果樹園ならでは。

その他
 家禽としての鶏と違い、生命力・繁殖力が強い。
 果樹園の中でも、ある程度の環境(身を隠せる程度の草が生える)が揃えば、巣を作り繁殖することが出来る。また、果樹園内部は、上空に果樹用の防鳥ネットがあるため、大型の猛禽類の捕食の危険性がないためか、場所を選ぶようにして巣作りをする。
 上空に防鳥ネットがあっても、地上を走るように移動するため、害鳥用のネットの下を潜り自由に出入りする。

 狩猟鳥としてや、毎年猟友会などが養殖された雉を放鳥する。放鳥された雉には、足環がついていて識別できるようになっている。しかし、養殖された雉は、害的に対する危機本能が弱い為か?放鳥する場所の問題か殆どが他の動物に捕食されているらしい。

 雄と雌に大きな違いがあり、雄は写真のように色鮮やかな姿に対して、雌はヤマドリのように褐色色の地味な色合いになっている。また、大きさでも雄のほうが大きく雄で0.8~1.1㎏、メスで0.6~0.9㎏程度の違いがある。

 狩猟区域では肉も美味しいらしく、地表で活動することから格好の標的となっている。また、雄はその鮮やかさから、剥製にされることもある。
 果樹園周辺では、その生態から猫や犬に捕食された後を見かけることがある。

 以外に賢く(管理人の主観による)、巣に危険が迫ると親鳥は雛や卵を守るため、怪我をしたふりなどをしての注意を引こうとすることもある。
キジのオス写真
雉のオスの写真

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