果樹棚の整備

 果樹を支える果樹棚は、資材の腐食や成長した果樹の重量に等で歪みが生じます。大切な果樹を継続して支えれるよう、果樹棚にも手入れを実施し、果樹棚を維持します。このページでは既設の果樹棚に吊り番線を行い補強についてを紹介します。支柱を立てる内容は果樹棚の支柱立て方
 ※番線とは、果樹棚に使用している針金のことをさします。

・整備の目的
 果樹棚が、果樹の成長に伴う重量の増加により沈みこみ、下がった部分を吊り番線により持ち上げて支えます。

・主な資機材
・交差クリップ(26mmくらい)
 果樹棚の番線を動かないよう固定に使用します。
・巻き付けクリップ(700mmくらい)
 強力に引っ張った果樹棚の番線と、果樹棚を支える周囲のワイヤーとを固定する為に使用します。
・番線用のウィンチ(ハルー)
 果樹棚の番線を強力に引っ張る為に使用します。
・ペンチ(200mm)
 番線を曲げたり、捩ったり、引っ張ったりするために使用します。番線の切断にも使用します。
・ボトルクリッパー(360mm)
 番線の切断に使用します。
・ボトルクリッパー(750mm)
 太い番線や、多重構造のワイヤー、重なり合った番線を纏めて切断するときに使用します。

果樹棚の整備

果樹棚資材写真 使用する資機材剤左から
・巻き付けクリップ(700mmくらい)
・番線用ウィンチ(ハルー)
・ペンチ(200mm)
・ボトルクリッパー(360mm)
・ボトルクリッパー(750mm)
 番線の切断や、引っ張り等に使用するため道具も非常に丈夫で重量もかなりあります。ペンチが小さく見えますが、周りが道具が大きいだけです。
果樹棚資機材写真 ・交差クリップ(26mmくらい)
・巻き付けクリップ(700mmくらい)上の写真と同じです。
 予め番線の太さに定着するように捩れた形状で、捩れに合わせて巻きつけると、しっかりフィットして固定が出来る資材です。番線がずれない様に固定するための資材です。
果樹棚の固定 果樹棚の固定
 果樹棚の下がった場所を吊り上げる為、番線が動かないように交差クリップで補強を行います。
 番線が交差した部分に交差クリップを2本巻き付けます。写真は、横向きに交差クリップ1本の右半分だけを巻きつけた状態です。茶色が交差クリップ(中古)です。
交差クリップの取り付け写真 果樹棚の固定
 交差クリップ1本の取り付けが完了し、2本目の取付を行うところです。
 写真では、縦に交差クリップが着けられ、縦にずれないようになりました。2本目を、横に取り付けることにより、どの方向からもずれにくく補強されます。
交差クリップの取付画像 交差クリップの取付方法
 交差クリップ2本目の取付写真です。
 番線の交差部分が、交差クリップの中央にくるように合わせ、左右を順に巻き付けます。
固定された果樹棚写真 交差クリップで補強された番線
 交差クリップ2本にが取り付けられた番線です。
 見た目は大したことなく見えるかもしれません。しかし、番線のズレに対して驚異的に働きます。交差クリップによるズレを防止することにより、効果的に吊り上げることができます。
果樹棚用支柱写真 吊り番線を行う支柱
 果樹棚を支えている支柱です。
 上方から吊り上げるように設置された支柱であり、上部に番線を吊る為の穴があいています。
支柱の先端写真 支柱
 支柱に、吊り番線を行う番線を通します。
 支柱の片側に加重が集中すると、支柱が傾きます。
 支柱全体のバランスを確認し、偏りがないように気をつけます。
吊り番線上部写真 吊り番線の固定(支柱側)
 支柱に通した番線を折り、動かないよう捻り固定します。
吊り番線の取付写真 吊り番線の固定(棚側)
 交差クリップで補強した部分に吊り番線を施します。
 写真は、棚を持ち上げる前の状態です。
吊り番線の固定写真 吊り番線の固定(棚側)
 棚を持ち上げながら番線を強く引き、一気に巻きつけて固定を行います。
 写真は、棚を持ち上げた状態です。
番線の固定写真 吊り番線の固定(棚側)
 十分な力を加え、加重がかかっても外れないように巻き付けます。
 写真は、巻き付け2周目。
番線の切断写真 余った番線を切断
 番線の先端を放置すると、目に刺さる可能性もあるので大変危険です。
 不要な長さは切断して処分します。
 写真では、ペンチで切断しています。力が弱い方や、疲れた時には、ボトルクリッパー(360mm)を使用すると驚くほど楽に切断できます。
番線の取付終了写真 番線の先端
 番線の先端で怪我などしないように、他の番線や、吊り番線自体に沿うような向きで固定するように捻ります。
 捩りが不十分であったり、場所の都合上怪我をしやすい場合には、先端をビニールテープで覆うように固定し、怪我をしないようにしておきます。
・果樹棚の整備
 ・果樹棚を支える支柱については、果樹棚の支柱立て方

ページトップに戻る