キウイ剪定後の樹液が止まらない問題
キウイフルーツの剪定を行った後に樹液が溢れてとまらないことがあります。主な原因として剪定を行った時期が不適切であることが多いですが、稀に適切な時期に剪定を行っても春の芽吹く活動期に入ると吸水により樹液が溢れでることがあります。
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キウイの剪定は、冬の間のキウイの休眠期(12月~2月)に行うことで樹液が溢れることを予防することが出来ます。
春になり樹液が溢れることをより予防するためには、傷口に保護剤(トップジンMペースト)等を使用して傷口を塞いでおくことでより予防することができます。
・樹液が溢れた影響
樹液が溢れ出すことで幾分キウイフルーツの樹勢が弱まる原因となります。しかし、多くの場合で大きな実害はありません。
・樹液を止める方法
樹液は溢れ出しても成分が凝固することで何れ止まります。
春先の空気が乾燥し、気温が高い日が続くことで樹液成分が凝固して樹液が停止するため放置しておきます。通常停止するまで1~2か月の期間がかかります。
無理矢理停止させるためには、断面をナイロンやゴム等を覆って結束バンドを使用して締め上げるなど物理的に塞ぐことで停止させることができます。
溢れ出るキウイの樹液
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主枝の断面 剪定により大きな断面となる主枝部の選定後です。 断面が大きく、中心だけでなく、周囲の水官等から樹液が溢れ出しています。 |
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枝部の断面 剪定により切断した枝(蔓)の断面です。主枝と比較して樹液の量は少ないものの、ポタポタと滴り落ちます。 |
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樹液が停止断面(主枝) 剪定により樹液があふれ出た箇所の樹液が停止した箇所です。柔らかい瘡蓋ように塊停止しています。無理に剥がすと再度樹液が溢れ出ます。 写真は4月下旬。好天による気温上昇と乾燥した日が続いたため4月中に停止しました。 |
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