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草木灰の効果と使い方

 もみ殻や藁、剪定時の枝を燃やした後に残る草木灰(読み方:そうもくばい)は、即効性のアルカリ性を持つ土壌改良剤と栄養素のカリウムを含む肥料。肥料利用の他、防虫・殺菌等にも利用できます。
・野焼きの注意
 枝や藁、籾殻等を燃やすなどの野焼きは、各自治体により決まりがあります。安全かつ、周囲の迷惑とならないよう十分に注意をして作業を行います。

・主な注意事項
①防火線を引く
 延焼が広がることが無いように、予め防火線を引いておきます。焼却炉を使用する際は、付近に燃えるものを置かない。
②防火用水の準備
 万が一に備え、消火に使用する水を準備しておきます。
③天気予報の確認
 乾燥注意報、強風などの影響が予想される場合、作業を行わない。
④作業中は離れない
 燃焼中は、その場を離れず様子を確認します。
⑤周囲の状況
 住宅地や、他者、家畜等の害や迷惑となるような場所で行わない。

・草木灰の成分表(目安)
種類 窒素(N) リン酸(P) カリ(K)  酸化カルシウム
木灰 0% 1~3% 7%  15~30%※
草灰 0% 1~3% 6% 1~2%※ 
※白い灰程、酸化カルシウムの比率が大きい

・草木灰の効果
 枝や藁、籾殻等はそのまま有機肥料として使用するには年数がかかります。しかし、灰にすることで、主に酸性土壌の中和するアルカリ剤としてすぐに利用することが出来ます。 

・草木灰の特徴
 草木灰は、カリウムを多く含むアルカリ肥料です。
 特に枝などを原料にした木灰は、石灰分(酸化カルシウム)の比率が大きく強アルカリ性。園芸では、石灰肥料の代わり使用する土壌改良剤として酸性土壌を中和に使用することが出来ます。
 藁やもみ殻などを原料にした草灰は、石灰分(酸化カルシウム)の比率が木灰と比較して小さくなりますが、珪酸を多く含みます。
 殺虫剤や殺菌剤の使用としては、使用量が多すぎると害が発生ます。特に木灰を使用するとアルカリ分が強すぎて植物が枯れる等の害がでるリスクが大きくなるため、アルカリ分が強すぎない草灰が適しています。

・土壌改良剤としての使用
 草木灰を使用する場合は、、石灰と同様に与えすぎるとPHが大きくアルカリ側に傾くため使用量にには注意が必要です。害が出ないよう使用量に注意し、必ず使用後には土壌と攪拌します。

・肥料利用としての注意
 肥料として使用する時、アルカリ性肥料であるため化成肥料と同時併用すると化学反応によりガスが発生し植物害をおこします。また、化成肥料のアンモニア(窒素分)が化学変化により気化することで肥料養分が定着せずにロスが大きくなります。

・有機肥料での活用
 有機肥料として考えると、牛糞・鶏ふん堆肥や油かす肥料の含有成分にカリウム(K)が少ないため、これを補う天然の有機肥料として活躍します。
 カリウム補給目的に使用する時、予め土壌中和作業において消石灰の代わりに草木灰を使用する。
 追肥として使用する時は、作物の周囲の土の薄く撒くようにして使用します。

・殺虫剤としての使用
 葉面に薄く振りかけることで虫除け効果により、アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシを予防します。
 地表面に薄く撒くことでヨトウムシの駆除に使用できます。

・殺菌剤のとしての使用
 葉面にふるい等で薄く振りかけることでうどんこ病、モザイク病、さび病の予防と治療を行うことが出来ます。
 振りかけた灰が朝露で溶けてアルカリ分が発揮されることで殺菌作用が働きます。
灰の写真 剪定での枝を燃やして灰を作る
 灰を利用する為、有害な物質が発生するナイロンやプラスチック等の人工物を一切除き、着火に新聞紙のみを使用します。
灰の画像  作成した灰

 果樹や園芸栽培の土壌にて使用します。

果樹栽培の肥料
 ・肥料は用いる時期については、果樹肥料の時期と効果
  ・もみ殻の利用については、籾殻 もみがら
   ・灰の利用にいては、草木灰の効果と使い方
    ・コーヒーの出涸らしの利用については、コーヒー滓 肥料

肥料を使用しての土作りについては、
梨の病気被害と対策>「農業の土づくり」にて紹介しています。


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