フキノメイガの防除方法

 害虫による食害により、枯れた枝を害虫ごと除去して害虫の駆除を行います。
・害虫の種類
 フキノメイガ(蛾の幼虫)
・予防方法
 雑草等除草し、原因となる成虫(蛾)を減らすように周囲の環境を整えます。しかし、飛来してくるため環境を整備するだけでは完全な予防は難しい害虫です。
・効果的な農薬
 成虫に対して直接散布する場合では多くの殺虫剤(アグロスリン・スミチオン等)で効果が期待できます。
 しかし、その都度飛来してくるため、散布後の残効性(長期間の効果)ことを考慮すると次の農薬が有効です。
 ・フェニックス顆粒水和剤
 ・プレバソンフロアブル5 など
 なお、発生した幼虫は茎の内部にいるため、農薬での駆除は出来ません。 

ナス茎に侵入したフキノメイガの駆除

フキノメイガで枯れたナスの枝食害で途中から枯れた枝
 なすの枝(新梢)が途中から突然大きくしなり、枯れています。
フキノメイガの確認方法フキノメイガによる害虫の確認
 枯れだしたなすの枝(新梢)の途中から糞が出ています。
 この糞により、害虫の被害であることを見分けることが出来ます。
フキノメイガの駆除被害枝の除去
 フキノメイガが内部にいる新梢を丸ごと除去します。
 除去する箇所は、フキノメイガがいる新梢の枝分かれしている部分の根元から除去します。
 フキノメイガだけを殺し、食害を受けた枝を残す。半端な枝の途中から残しても、ナス全体の成長の阻害要因になります。
フキノメイガの食害食害を受けた新梢の断面
 フキノメイガの食害を受けたナスの茎の断面です。
 内部が食べられ空洞になっています。
フキノメイガ写真フキノメイガの幼虫
 除去した枝から出てきたフキノメイガの幼虫です。
 枝を除去しても幼虫を菜園内に残すと他の枝に移動するため、駆除しておきます。
※フキノメイガノ予防の実際
 他の害虫含めた通常の農薬防除では、フキノメイガを完全に予防することはかなり難しいです。
 しかし、そのために特効薬となるフェニックス顆粒水和剤等を使用することはかなりの規模でないと難しいです。
 作業の都度、枝(新梢)の途中から糞を発見の度に除去による駆除を行うことが効果的です。
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