野菜の追肥

 なすやきゅうり等の園芸作物への追肥を行います。追肥は、元肥の肥料の効果が切れたり、以前に行った追肥効果が切れた時期を見計らって行います。
 園芸栽培の病気は、苗の抵抗力が弱る最初の開花結実時期に発生しやすくなります。即効性の肥料による追肥を行うことで樹勢低下による抵抗力低下を抑制し、病気の感染等を予防する働きがあります。

追肥時期の目安
 なす、きゅうりは肥料が切れると、葉や実にその影響が現れます。植物のサインを見落とさす、効果的に追肥を行います。
 ・最初の実りが追肥の時期です。
 ・曲がりきゅうりの発生※
 ・きゅうりの葉の変色
 ・つや(光沢)のない茄子の実り※
 ・硬質した茄子の実り発生 ※等
※の項目は、水分不足の状態でも発生します。水不足か、養分不足かは栽培状態を観察して見極めます。

追肥に使用する肥料
 追肥を行う肥料では、作物が養分を必要とするタイミングで適切に効果が得られることが重要です。肥料の種類によって、肥効が現れる時期が異なるため肥料の種類に注意が必要です。
・化成肥料
 即効性のある肥料であるため、追肥が必要な兆候を確認してから使用しても直に効果が表れるため追肥に非常に適した肥料です。
・発酵済み鶏ふん堆肥
 完全発酵(完熟)した鶏ふん堆肥は栄養素が豊富にあり、即効性の効果が期待できる追肥に適した肥料です。
・油かす肥料
 広く元肥・追肥に使用される肥料ですが、使用後に発酵過程が必要となるため即効性ではありません。追肥が必要な兆候を確認してからの追肥では効果は期待できませんが、長期的な養分補給を目的とした追肥効果が期待できます。

きゅうり・なすの追肥

なすの肥料写真追肥作業を開始
 追肥を行う、なす・きゅうりの根元を整理します。
 写真では、台木からわき芽が発生しています。不要なわき芽を除去します。
なすの追肥画像追肥による焼き付け防止
 化成肥料が葉に触れると、焼けたように害が発生し、木が弱ります。
 追肥を行うスペースに触れる恐れのある、葉を事前に除去します。
肥料の場所写真追肥場所を作成
 当サイトでは、園芸木の根元付近への追肥を行います。
 園芸木の根元の黒マルチを拡げます。
追肥の肥料写真肥料を追肥
 肥料と木が触れると、焼け付けにより木に害が発生します
 なす、きゅうりの木から3~5cm程度離して肥料を入れます。
なすの追肥写真茄子の追肥完了
 なすの根元に肥料が追肥され完了です。
 一見適当に見えますが、降雨により肥料が溶けてなすに吸収されます。
きゅうりの追肥写真 胡瓜の追肥完了

 なすと同様の方法にて肥料を追肥しました。

 これも適当に見えますが、降雨により肥料が溶けてきゅうりに吸収されます。
 追肥のあれこれ
 追肥の方法では、①木の中間部分の黒マルチに穴を開けて行う方法。②潅水チューブに、肥料を溶かして追肥を行う方法等があります。
 大切なことは、追肥を行った化成肥料が水に溶けて吸収されることです。
①の方法は、
・追肥を行うマルチの穴は、後に降雨により十分な水が供給される大きさである。
・追肥した穴に水を供給(流し込む)する。
等の要件が必要です。しかし、大きい穴は雑草の発生原因になり、水を流し込む作業はかなりの手間です。
②の方法は、
小規模では手間がかかり、かなり面倒です。
結果、当サイトの園芸栽培では、根元部分を広げて少し離して追肥する方法を実施(紹介)することにしました。追肥は、定期的に行う作業ですので、継続的に実施できる方法を選択してください。
定植後は、各栽培毎の分岐へ
 ・なすの育て方
 ・きゅうりの育て方
 ・とまとの育て方
 ・ししとう・ピーマンの育て方

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