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切れた棚線(針金)のつなぎ方

 丈夫な鋼の棚線であっても腐食による強度低下や、耐久力を超える負荷により断線することがあります。切れて長さが不足する棚線でも巻付グリップの利用や鋼線を継ぎ足すことでつなぎ修理することが出来ます。つなぎ合わせでは、後に棚線の緩みや腐食が発生しないことが重要です。

・切れた棚線の修理方法
・棚線の入替
 棚線自体に複数個所錆による腐食がある場合、つなぎ合わせても再び切れるため棚線の入替を行います。
・つなぎ合わせの方法
・根元を解いての送り出し
 棚線の長さに余裕があれば根元(固定部)を解いて送り出して切断箇所を曲げてつなぎ合わせます。しかし、棚線に使用する鋼線は非常に固く、扱いに慣れないと解いても癖(ねじれ)が残ります。
 癖(ねじれ)が残ると破断や緩みの原因となるため、癖(ねじれ)が出来ないように解くのは難しい作業です。
・巻付グリップの利用による延長
 切れて繋ぐために不足する程度の長さであれば、棚線固定に使用する巻付グリップシンプル用を使用することで簡単につなぐことが出来ます。棚線用の巻付グリップは、作業が簡単なだけでなく錆に対する耐久性(腐食耐性)が棚線と同等に高く、後の緩みやが発生し難い方法です。本ページで紹介している方法です。
・棚線の継ぎ足し
 継ぎ足しでは同種の棚線を曲げてつなぐ他、ワイヤーロープスリープや、ワイヤーロック、ターンバックル、巻付グリップ直線接続用、グリップル(平行連結金具)を使用して繋ぎます。
 しかし、実際に行うと夫々の接続方法で後の緩みや錆の発生など様々な問題が発生します。
 棚線を曲げて繋ぐと曲げた個所が接続箇所夫々で4か所出来るため、緩みが発生し易くなります。ワイヤーロープスリープや、ワイヤーロックは棚線と比べて腐食耐性が低いことで寿命が短くなります。
 果樹棚用の巻付グリップ直線接続用は問題が少ないですが、専用品を取り寄せる必要があり手間がかかります。グリップルも専用品を取り寄せる必要があり、単価が高くコスト高となります。

切れた棚線(針金)のつなぎ方

切れた棚線(針金)のつなぐ資機材 ・切れた棚線(針金)のつなぐ資機材
・巻付グリップシンプル用
・ペンチ など
 工具の他、保護具や錆びに使用するヤスリや防錆剤です。
切れた棚線(針金) ・切れた棚線(針金)
 棚線が切れた個所です。状態を確認し、錆による腐食が原因であれば錆た箇所を切断します。
 錆が酷い場合は、入替が必要となります。
巻付グリップの取付 ・巻付グリップの取付
 切れた先端に巻付グリップシンプル用をつけて棚線を延長します。
巻付グリップによる延長 ・巻付グリップによる延長
 延長し先端が輪にとなった棚線です。
つなぎ合わせ1 ・つなぎ合わせ1
 巻付グリップの輪に切れた反対側を通して繋ぎ合わせます。
つなぎ合わせ2 ・つなぎ合わせ2
 ペンチを使用して曲げてつなぎ合わせます。長さ不足する場合、反対側の切れた棚線にも巻付グリップシンプル用を使用して届かせます。
 線を届かせる張力が不足する場合、張線器を使用して針金を止めます。
ワイヤーロック ・ワイヤーロック
 ワイヤーを固定する専用品です。ホームセンターでも入手できます。しかし、ホームセンターで販売される多くが電気亜鉛メッキであり、腐食耐性が棚線に比べて低くなります。
 止むを得ず使用する場合、溶融亜鉛メッキ(どぶ漬け亜鉛)を取り寄せるなどして使用します。ステンレス、電気亜鉛メッキ、ユニクロメッキを使用すると腐食問題が大きくなります。
ターンバックル ・ターンバックル
 両端に繋ぎ長さを調整することが出来ます。手軽に作業できますが、ワイヤーロック同様にホームセンターで販売されていますが溶融亜鉛メッキ(どぶ漬け亜鉛)を取り寄せる必要があります。
・繋ぎ合わせた棚線
 針金を繋ぎ合わせると繋いだ箇所の捻じれに荷重が加わることで変形し、初期緩み大きく発生します。緩んだ場合、必要に応じて増し張りを行います。 
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