果樹の伐採
果樹栽培を行う中で、様々な理由により不要となった木を伐採して片付けます・伐採に至る理由
・病害虫による枯死
成長過程で、幹に果樹が枯死に至る病気に感染したときや、害虫により深刻な被害により枯死に至ることがあります。新たな苗木を植えるために、伐採します。
例)胴枯病、立ち枯れ病。カミキリムシによる被害など。
・成長阻害による拗れ
果樹栽培を行うと様々な原因による果樹の成長が拗れることがあります。果樹が一度、深刻に拗れると回復に数年かかることはよくあり、最悪の場合には回復しないこともあります。症状の程度によっては新たに栽培をやり直す必要があります。
例)強すぎる剪定。除草剤を吸収。結実数の過剰など。
・遺伝的欠陥
まとめて購入した同一品種の苗木を栽培しても、稀に異なる成長をする苗木が混じることがあります。例)成長させたところ見た目は同じでも甘くない果実が実る。葉の成長が極端に遅い。果実の色が違う。など。
・伐採しなくても解消出来る問題
丹精込めて、年月をかけて成長させた果樹を伐採することは勿体無く、大変残念なことです。伐採させずに解決できるのであれば、それが一番です。
・品種の問題
栽培した果樹の品種が間違っていた場合。品種を変えたい場合は接木により品種を変更することができます。全く異なる果樹に切り替えることは、樹木の相性問題があるため難しいです。しかし、品種の変更はわりと容易であり、ぜひ検討してみてください。
・台木が生きている場合
果樹の枯死・成長阻害により入れ替えを検討している場合、台木が元気であれば再生(再利用)できます。果樹の多くは、生命力の強い原種の台木に、生産を目的とした生命力の弱い新品種を接木されています。
このため、様々な理由により新品種の部分のみが大きく影響を受けても、台木の被害が軽い場合もあります。
台木からひこばえを成長させて接木することにより再生することができます。ひこばえについては、果樹の栽培方法(梨の育て方)>「ひこばえ(蘖)」のページにて紹介しています。
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果樹の伐採
伐採する果樹 果樹園の都合上、残念ながら不要となった梨の木です。 伐採する為、大まかに枝を払ってあります。 |
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チェンソーを使用 鋏やノコギリでは作業が大変な太い枝をチェンソーで切断します。果樹棚の位置で使用するため、針金を巻き込まないように細心の注意を払い作業を行います。作業位置も高いため、チェンソーがふらつかないよう、両腕にでしっかりと位置を固定し作業を行います。 |
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主枝の切断 最後の主枝の切断です。 作業を急がずに、順々に切断を行います。 切断時に重量のある主枝が落果するため、足にあたらないように注意します。 |
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伐採した果樹 主枝を全て切り落とし、伐採が完了しました。写真にでは幹を残してあります。幹を残すのは、草刈時などに株を機械に巻き込む恐れがあるため、事故防止のために目立つように残しています。 幹や根を枯らせる方法については、防風林ナビ>木を枯らす方法(巻き枯らし方法)(別ページで開きます)で紹介しています。 |
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伐採した枝 果樹園内に太い枝を放置すると、腐敗に年数がかかるため、果樹園の外に搬出し作業終了です。 |
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木や根を枯らせる方法については、
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