土壌改良
土壌改良1で使用した石灰。有機肥料。化成肥料をトラクターで攪拌して、最大限の効果が発揮できるよう土作りを行います。土壌の養分(肥料)バランス、PH値だけでなく、地中の酸素濃度、硬度、根の発育状況等のあらゆるバランスが影響し、トラクターの利用は様々な形で土壌を整え最適な土作りを行います。
・トラクター使用の目的
①石灰と土の攪拌による、酸性土壌の中和効果の促進
②有機肥料と石灰の攪拌により、有機肥料の中和
③地表面の攪拌による、草の除草
④草の除草による、養分の雑草によるロスの抑制
⑤果樹の根の切断による、根の発育の促進
⑥地中内への酸素の取り込みによる根の発育の促進
⑦地中への有機分の取り込みによりミミズの餌の補給
⑧地表面の整地
⑨発酵堆肥の場合、堆肥が乾燥前に土壌撹拌すことで窒素成分の気化の抑制(土壌への定着)
⑩落ち葉等が埋もれることにより、越冬菌の飛散防止による病気の抑制
・トラクター使用の注意
果樹の根の切断は、果樹の許容範囲内であれば根の発育を促します。しかし、加減を誤ると致命的なダメージを与えることにもなります。
使用に際しては、深さ3~8cmの範囲で果樹の根の状況を確認しながら使用します。
・有機肥料について
有機肥料は、その種類にもより異なりますが、多くが土と攪拌し地中にいれないと効果が半減してしまします。特に水分を含む発酵堆肥は、窒素成分は水分にあるため、散布後に地表面で乾燥すると気化して地面に定着せずにロスが大きくなります。
最大限の効果期待する目安としては、ミミズが自己繁殖できる地面を目指すことが1つの尺度になります。
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トラクターの土壌改良(土作り)
・トラクター使用前の果樹園 果樹園内で使用した機械の車輪の後の轍(わだち)、落ち葉、土壌改良剤の石灰肥料などが地表面にあります。 轍の以外の箇所も、地表面が踏み固められ硬くなり、無用の雑草や、苔が生育しています。 |
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・トラクターを使用 轍部分の平らに。雑草を除草。 地表面に散布された石灰、有機肥料等を散らし、土と攪拌します。 |
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・トラクター使用直後の果樹園 トラクターを1回だけ使用しました。使用した箇所の雑草はほぼ除草されました。しかし、雑草の根があるため土の塊が大きく、十分な攪拌になっていません。 雑草の根が枯れるのを待ち(1週間程度)、再度トラクターを使用して完了です。 |
・土作りのバランスについては、土作りの考え方
・堆肥の使用については、有機肥料の使用1
・石灰を用いた中和について、土壌改良1(石灰の使用)
・化学肥料の使用
・高度化成肥料の使い方
・トラクター管理機の効果については、土壌改良2
・油粕の使用については、果樹を甘くする有機肥料の使用
土壌の酸性度(PH)測定に関することは、
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