梨の黒星病
・被害箇所果実、果実の軸、葉等
・影響
果実の見た目が悪くなる。早期落葉がおこる。
・発生時期
春~梅雨頃(夏まで)
・越冬情報
病葉について地上で越冬するため落葉を焼却処分。又は、埋設処分する。
・対処方法
春から夏にかけての低温時に発生しやすい。夏でも冷夏長雨の時に発生する。
一度病気が付いた実は、回復しないため摘果作業で切り落とすのが通常の対処方法。しかし、果肉には影響が無く、食すには問題がない。切り落としても、果樹園内に放置すると感染源となるため、可能なら園外も運び出すか、地中に埋めて処分する。
・ナシ黒星病対策専門資料
梨に甚大な被害を出す黒星病に関する病気のメカニズムや防除に関する専門的な情報を纏めた本職向けの情報です。黒星病の対策では薬剤防除だけでなく、病気の発生メカニズムを知り越冬菌への対策。耐性菌発生に関する対策。効果的な薬剤散布方法などを効果的に行わなければなりません。
|
梨の黒星病感染部
病 名 | 特 徴 |
果実に付く黒星病 他の果実に感染しないように早期に切り落とすことが必要です。 |
|
芽の基部に付いた黒星病 慣れていないと発見し難いが、健全な基部と異なり、黒い筋状に病気が付いている。 |
|
花芽全体に広がった黒星病 上記のような病斑が花芽に広がった状況です。丸ごと切り落としての処分が必要です。 |
|
悪化した黒星病 果実についた黒星病により、実割れがしています。 収穫は見込めない為、摘果により実の除去を行います。 |
|
悪化した黒星病 上記同様に、果実についた黒星病により、実割れがしています。 |
|
黒星病による早期落葉の葉 葉の根元(軸)に黒星病がつき、葉が変色し落葉しています。写真では、たまたま梨棚にひっかかり残っていますが、葉の軸は既に外れています。 軸の黒い部分が、病気の付着部分です。 |
|
黒星病による早期落葉の葉 上記写真の感染部分の拡大写真です。軸の根元が黒く病斑が付いています。 |
・ナシ黒星病対策専門資料
・予防薬による防除は、ナシ黒星病の予防薬の防除効果・残効性・耐性菌発生リスク一覧表へ
・特効薬であるDMI剤は、ナシ黒星病のDMI剤の防除効果・残効性・耐性菌対策へ
・黒星病の治療剤は、黒星病殺菌剤の予防剤と治療剤へ
・DMI剤・QOI剤は、ナシの農薬混用事例 DMI剤・QOI剤+殺菌剤(予防薬)へ
・殺虫剤、殺菌剤の混用は、ナシの農薬混用事例 殺菌剤と殺虫剤へ
・殺菌剤2種と殺虫剤の混用は、梨の農薬3種混用事例へ
・越冬菌防除は、ナシ黒星病の秋季防除へ
・落ち葉対策は、ナシ黒星病対策の落葉処理へ
・専門資料集は、ナシ黒星病 病原菌 対策資料集へ
・薬剤散布の効果を高める方法は、スピードスプレイヤーによる効果的な防除方法へ
・収穫期に使用することが出来る薬剤は、梨の収穫期(前日)に使用できる殺虫剤・ダニ剤・殺菌剤一覧表へ