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心腐れ症の予防と対策 

 主に幸水梨の芯の部分が茶色に腐敗する心腐れ症は、開花から幼果期に胴枯れ病菌等の病原菌が感染することで発症する症状です。内部から腐るこの症例は、生育中及び収穫直後では外観から被害を把握することが難しく、販売品への芯腐れ症果実の混入は、産地ブランドのイメージ低下、直販時の信用低下を招くなど深刻な影響があります。
 芯腐れ症は、病原菌に感染した果実が熟すと発症件数が多くなります。
 このため、果実が過熟とならないよう、収穫時期に注意する。摘果作業で発生し易い果実を選別する。薬剤防除を行うことで予防することができます。

・原因となる病原菌
 大半が胴枯病菌※、一部でフザリウム属菌・アルタナリア菌・炭疽病菌 など
 ※開花~幼果期に果樹園内の胴枯病菌に感染した枝を除去しておくことは、感染予防につながります。

・適期収穫
 果実が過熟となると腐敗が拡大(発症件数が増加)するため、収穫時期に注意し、適期又は早もぎをすることで防ぐことができます。

・発生率が高い幼果
 発生率の高い幼果については、摘果作業において除去することで心腐れ症を減少させることができます。
 ・開花後の果実の向きが真上向きの果実。
 ・ていあ部に花かすが付着している果実。
 ・ていあ部から果心につながる穴が大きい果実。

・薬剤防除
 胴枯病菌に対して有効な殺菌剤について、一定の予防効果が期待できるが用いる薬剤で予防効果に大きな差があります。詳しくは、「心腐れ病に効果のある薬剤」へ

心腐れ症になりやす果実

真上向きの果実 ・開花後の果実の向きが真上向きの果実。
 写真の中心に映る幼果は大きく形が良いです。しかし、上向きの花芽に果実も真上に向いているため発生率の高い幼果となります。
花かすが付着 ・ていあ部に花かすが付着している果実。
 写真の中心に映る幼果は大きく形が良いです。しかし、花が枯れた後も幼果に付着しているため、発生率の高い幼果となります。 
ていあ部から果心につながる穴が大きい果実写真 ・ていあ部から果心につながる穴が大きい果実。
 幼果をていあ部から見て中心が深く凹んでいると、発生率の高い幼果となります。

芯腐り症対策資料集(外部リンク) 平成28年4月 
・ナシ「幸水」の心腐れ症軽減技術 -  神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/
uploaded/attachment/532327.pdf
・ナシ心腐れ症防除 - 南信農業試験場病害虫土壌肥料部
http://www.pref.nagano.lg.jp/
nogi/sangyo/nogyo/gijutsu/
fukyugijutsu/200801/
documents/081h14.pdf
・ナシ「幸水」の心腐れ症の発生と対策
http://www.pref.chiba.lg.jp/
ninaite/shikenkenkyuu/
documents/44_5.pdf
・ニホンナシ心腐れ症に対する薬剤の防除効果 江口 直樹, 萩原 保身
  長野県南信農業試験場 (現在, 長野県野菜花き試験場)
https://www.jstage.jst.go.jp/
article/ktpps1999/2002/49/
2002_49_51/_article/
references/-char/ja/
芯腐れ症
 ・予防にについては、梨芯腐れ症の予防と対策方法
 ・効果のある農薬については、心腐れ病に効果のある薬剤

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