胴枯病 

・被害箇所
 枝、幹等
・影響 
 感染部分の壊死、(広がると全体が枯れる)
・発生時期
 ---(切り口等から感染するため、剪定時期に多い)
 感染の確認は5月~6月に発見しやすい。
・対処
 感染箇所の回復は不可能なため、切り落とす、又は削ぎ落とす。このとき、表面の見た目以上に広がっている場合があるので、ためらわず、ばっさり切り落とす。感染部分が残り、幹に到達すると、最悪の場合、全体が枯れてしまう。
・予防
 切り口に保護剤をぬる。枝の間や、幹に病原菌が付着しているため、他の病気の防除の際にこれらの箇所(枝や幹)に薬剤を散布する。
 保護材については、果樹の栽培方法(梨の育て方)>「トップジンMペースト 使い方(殺菌癒合剤)」で紹介しています。
・耐性品種
 二十世紀>豊水>幸水
 耐性の強い品種では、感染しても病気の広がりが遅く、木が枯れる程の被害になりにくい。しかし、幸水などの耐性の低い品種では、広がりも早く、木がかれる被害にもなりやすい。

胴枯病写真

梨の胴枯病画像 感染部分(感染初年度)
 枝の先端部分が変色し、芽が枯れて新芽が出ていません。
 左記の写真は、品種が豊水のため胴枯病耐性が強いため、放置しても大きく悪化しません。
胴枯病の写真 感染部分(感染初年度)
 枝の側面を中心に焼けどをしたように変色しています。
 感染口は、新芽と思われます
 左記の写真は、品種が幸水のため胴枯病に弱く、感染部の除去が必要です。
胴枯病の画像 感染部分(感染初年度)
 上記と同じ枝ですが、判りやすく撮影角度を変更し明るさ調整しています。
 茶と黒く写る部分が感染(侵食)部分です。)
胴枯病の除去写真 感染部の除去
 上の写真(幸水)の感染部の除去を行います。 剪定鋏で、感染(侵食)部分を切断します。
 早期発見(5月~6月)により、感染部分の除去のみで、悪化を防止できます。)
胴枯病の除去 除去枝
 写真では判りにくいですが、広く感染が広がってます。
除去した断面写真  除去した切断面
 切断面に侵食はなく、健全(通常)な断面となっています。侵食が確認された場合は、侵食が無いところまで切りなおします。
 新芽が伸び、休眠期が終わっていることから予防に保護剤を使用しないで終了です。

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