土作りの考え方

 園芸・ガーデニングの土壌改良。植物が健全に育つよう、地力を回復しますが、単純に肥料を撒くのではなく総合的な土壌改良を行うことが大切です。

主な土壌改良項目

水捌け 良いと・・・
根の発育が良くなる
夏場、水不足に陥りやすい
悪いと・・・
根の発育が悪いなる
根の病気になる
養分量 良いと・・・
植物全体の発育が活発になる
悪いと・・・
植物全体の発育が貧弱になる
養分バランス 良いと・・・
養分が発育に効率的に転化される
悪いと・・・
養分が十分に生かされない
木は育つが実らない、味が付かない等の弊害がおこる
酸性度 良いと・・・
植物の発育が健全になる
根の発育が活性化される
悪いと・・・
植物の発育が阻害される
土の硬さ
(酸素量)
良いと・・・
根の発育が活性化される
ミミズが繁殖しやすくなる
悪いと・・・
根の発育が阻害される
土壌への水分(養分)の浸透が悪くなる
土壌の有機分量 良いと・・・
微生物、ミミズの餌となり繁殖しやすくなる
ミネラル分が供給される
悪いと・・・
ミミズが繁殖しにくくなる
多すぎると、地中の病気の発生源になる
 主な土壌改良方法
水捌け・・・
 ・農園への排水用暗渠の設置、 ・排水溝の設置
 ・高低差(ムネ)の設置、・砂、籾殻やススキを土壌に混ぜる

養分量・・・
 ・化成肥料、有機肥料(堆肥、腐葉土)の使用

養分バランス・・・
 多くで発生するのが窒素分の過剰状態です。窒素を多く使用する時期(果樹の成長期等)を除いて、窒素が中心の化成肥料を使用せず、万能化成肥料(オール8、オール14窒素、リン、カリの混合品)を使用する。

酸性度・・・
 草木灰、石灰等のアルカリ肥料(土壌改良剤)での中和を行う。

土の硬さ・・・
 トラクター等により掘り返すことにより土をほぐす。
 根が繁殖する範囲の20~30cm程度まで掘り起こせれば理想。しかし、果樹等では根があるので、数cmの範囲で果樹に害がない範囲で行う。
 茄子や胡瓜等の連作障害の予防の意味では、30cm以上掘り起こさないと効果は期待できないため、トラクターでは深く掘り起こすアタッチメント(スキ)を使用する。雑草などのが地中に埋まることにより、ミミズの餌供給にもなる。

土壌の有機分量・・・
 有機分(籾殻・藁等)を供給する。落ち葉は、病気や虫の越冬。枝等は、原型が崩れるのに時間がかかるだけでなく、病気の越冬にもなる。家畜の糞(生堆肥)についても、弊害があるため直接供給に使用できない。

土壌の状態を判断できる素材
・スギナが繁殖しているph値が高い酸性土壌の可能性が高い。
 スギナは地中の養分を多く使用する為、地力の弱い痩せた土壌である可能性も高い。

・ミミズがいない
 地中の有機分が少なく硬い土壌である可能性が高い。
農業の土づくり
 ・土作りのバランスについては、土作りの考え方
  ・堆肥の使用については、有機肥料の使用1
   ・石灰を用いた中和について、土壌改良1(石灰の使用)
    ・化学肥料の使用
     ・高度化成肥料の使い方
      ・トラクター管理機の効果については、土壌改良2
       ・油粕の使用については、果樹を甘くする有機肥料の使用
 土壌の酸性度(PH)測定に関することは、
 姉妹サイト:園芸栽培ナビ>土壌ph測定器によるph測定と調整方法(別ページで開きます)

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