芽かき

・芽かきの目的
 芽かきは、発芽時に予め不要となる場所に生えた芽を除去することにより、無駄な養分の使用を抑え、また、枝の混在の抑制、剪定等の作業の軽減の為に行います。

・芽かきのポイント
 枝の上面から生えた芽。大きな切り口から多量に発生した芽。側枝の基から発生した芽の除去を行います。特に主枝や、亜主枝の上面から生えた芽は、徒長枝となるため注意して除去を行います。

・芽かきの注意
 芽かきは、摘果や袋がけの作業等の最中に行う程度で十分です。趣味の栽培でも発生しますが、不要な芽だからといって、やりすぎると結果的に果樹に害を与えることがあります。

・芽かきの弊害(果樹への害)
 果樹の上面に発生す枝等は、夏場の強い日差しを遮ります。
 日差しが、果樹に直接被害を与えるわけではありませんが、水平に伸びる主枝が長時間直射日光にされされると、表皮が高温になり壊死することもあります。
 弊害が発生しないよう、芽かきは3月~5月上旬に行うことを目安とし、それ以降は見つけても芽かきは行わず放置することも大切です。
 ※本職では、1本の木にそれほど時間を費やさないので、あまり害になるまでのことは発生しません。

防除の種類

湾曲部分の芽かき
梨の芽かき写真 剪定により、上向きの枝を誘引した湾曲部分の芽です。

養分が集中しやすく、徒長枝になりやすいので、取り除きます。
芽かきする芽の写真  芽かき後の写真です。

芽が小さかったので手で撫でて除去しました。

芽かきの後は、傷も小さく、傷口から感染する胴枯病の感染時期ではないため、放置しておきます。
 切り口部分の芽かき
切断面の芽写真  剪定にて枝を切り落とした切断面です。

切断面の周りは発生しやすく、写真では上部に芽が発生しています。
芽かき作業の写真  芽が小さいことから、指先で芽をとります。

芽が大きい場合などでは、鋏を使用して芽かきを行います。
芽かきした画像  芽かき後の写真です。

芽が発生し場所なので、今回芽かきをしても数週間後には、また芽が発生する可能性が大きいです。
気が付いたときには繰り返し芽かきをします。



ページトップに戻る