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直売所の梨の味が違う理由

 市場に流通している梨が、出荷方法により味や品質が異なること紹介します。
・直売所と市場(スーパー等の店頭)の品質の違い
 梨だけでなく、直売所や**農園の果物がおいしいといった評判や、実感はないでしょうか?そんなことは気のせいと思われている方もいると思いますが、実は本当に違いがあり、良くも悪くも確実に品質に違いがあります。以下、スーパーや百貨店等商品を市場等を表記します。

・生産方法の品質の違い
 市場等に出荷される商品は、流通が大きくなる程一元管理された出荷場(共選と言う)を通じて市場等に流通します。
 出荷場を通じた商品は、各生産者の個性や自己主張が失われる反面、大量の商品を同一の品質(主に見た目)で出荷出来るといった安定化のメリット持ちます。
 これに対して、上記の出荷場(共選)を通じず、自身で出荷を行う形式を個選といいます。各生産者による品質の差が発生する。安定した供給が出来ない等のデメリットがあります。しかし、その反面で独自の箱。生産者名。農園名を表記等を行う個性と主張があります。

 共選出荷の生産者は、個性がなく商品に産地表示しかされない為に各生産者の味の重要性は軽視されます。

 これに対して、個選出荷の生産者は、生産者名又は記号による生産者の識別表示や、独自の箱の違いから市場価値の変動に敏感であり、味を重要視せざる負えない傾向にあります。

・出荷方式の違いと流通のメカニズム
 大量消費、大量輸送の現代の消費社会を支えるには、安定した供給が重要視されます。デパート・スーパー等では苦情が発生しない確実な品質が求められるため、個人毎に品質差がある個選ではなく、共選が市場流通の中心となります。

 個選出荷の商品の流通は、良い商品は主に産地直送の販売所や、相対売り。悪い商品は、地方のスーパーの特売品へと流通します。

 つまり、多くの一般的な市場で流通している商品は、当たり障りのない共選の商品が中心であり、特別に悪くも良くもない商品です。


・販売方式の違いと生産者の出荷作業
 共選に限らず、個選生産者であっても、市場等に流通させる商品と自身が直売による商品は、販売方法違いから出荷作業が異なり、同じ木から収穫した果実でも味が異なります。
 市場等の出荷用商品の場合、下記のような日程を経て消費されることを前提とし、早期に果実の収穫作業を行います。これにより、早もぎされた果実は日持ちがする反面、果実本来の味が不足しいます。
1日目 収穫日(箱詰日)
2日目 競日(卸売り市場の入札日)・転送(地方の市場から、首都圏の市場への配送)
3日目 仲買から販売店の販売活動及び配送・販売店のパック詰め
4日目 販売開始

 直売所では、収穫当日に販売するため、果実をある程度熟してから収穫を行います。これにより梨の果実が本来持つ十分に熟した味わいになります。ある程度と表記するのは、完熟した果実は実が柔らかく贈答品としての品質がなくなるため、完熟と早もぎとの中間頃に収穫するためです。

 市場用も直売所用も糖度計で計測すると、ほぼ同一の値を示しますが、歯ざわりや、酸味の存在により食感や味の印象に大きな差が発生します。

梨の収穫

梨のかごもり写真 ・直売所での一般的の籠盛り
 贈答用を除き、重量当りの販売価格を重視し、大きいものから小さいもの。見た目の良いものから悪いものを抱き合わせて販売するのが一般的です。
 形がった物もあるが、量的にお得といった印象がある。市場用より、色付いた(熟した)物が中心です。
梨の箱詰め写真 ・市場用の箱詰め
 大きさ・形・色・その他の見た目の違いによる細かく等級分けを実施しています。各箱毎に同一品質として揃っています。
 贈答用に、日保ちがし、大きく、良い等級の物が利用されます。
 小さいものは主に、スーパーのパック詰めに利用されます。
梨の収穫
 ・直売所や産地直送品味の違いについては、梨の直売所と店頭の味の違いへ
梨の選果・箱詰め
 ・梨の品質を確認する糖度測定については、梨の糖度測定

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