ひこばえ(蘖)

 果樹の根元部分から生える「ひこばえ」と呼ばれる不要な若芽や枝を切り落とします。
 台木から生える「ひこばえ」は成長力が強く、放置すると肝心の果樹部分を越える勢いで成長する為に果樹の成長が阻害されます。
 早期に除去することで果樹の成長を助けるとともに、切除時の傷口を小さくすることが出来ます。

・ひこばえの除去方法
 台木から生えた「ひこばえ」を鋏やノコギリで切り落とすだけです。量が多い場合、草刈の際に乱暴なやり方ですが草刈機の刈払機で切り落しても良いです。
 台木部分は生命力が強く、病気にも強い為、通常は切り落として放置しておくだけです。傷口が大きい場合には保護材を使用します。

・ひこばえの利用方法
 肝心の果樹の部分が、病気や害虫で大きな被害を受け、再生が難しい場合は、ひこばえを大きく育てて接木を行うことで果樹を再生することが出来ます。

・ひこばえのその他
 果樹の栽培で除草剤を用いる場合、根元に生える「ひこばえ」は雑草に用いる除草剤がかかりやすい位置にあります。除草剤使用前に予め「ひこばえ」の除去を行います。

梨のひこばえ

果樹のひこばえ写真 梨の根元の生えるひこばえ
 幹の根元の台木から徒長枝となる若芽が多数伸びています。
果樹の根元画像 ひこばえの除去
 写真では摘果鋏を使用していますが、太い場合には剪定鋏や鋸をで切り落とします。
ひこばえの処理写真 ひこばえの除去が完了
 切り落としたひこばえを除去して終了です。傷口が大きい場合、保護材を塗ります。

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