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樹勢バランスを整える方法

 剪定時に単に整枝剪定をするのではなく、樹勢バランスを整える為、原因と改善策を紹介します。
樹勢バランスの判断には、徒長枝による判断方法を「剪定作業の樹勢バランス」に紹介しています。

・樹勢バランスの考え方
 樹勢バランスとは、根から吸収された養分や水分が幹から主枝、亜主枝を通して果樹全体に円滑に広がることにより健全な樹勢が形成されます。このとき、主枝や亜主枝(以下、主枝等)は養分を運ぶパイプの役割を果たします。
 このパイプに何らかの問題が発生すると、円滑に養分等の配分が行われず、偏った成長や、根から最も離れた主枝の先端の成長を阻害するのです。

原因1 樹形に問題
 ・主枝等が真っ直ぐに伸びず、途中で折れるように曲がっている。
影響) 主枝等を曲げることにより、養分の配分に偏りがでます。
解決) 主枝等の伸ばした先に、他の樹体がある場合や、果樹棚がなく無理に方向を変えるなどしておこる。
 単に他の梨の木が邪魔をしているのであれは、間引きが必要になる。邪魔をしているのが、他の果樹の側枝や亜主枝であれば、除去し、互いの主枝を伸ばしてやる。

 ・主枝に誘引時の紐が食い込み、一体化している。
影響) 極端に細くなった部分は、養分の配分が滞ります。
解決) 根本的な解決策は、枝を入れ変えるしかなく、亜主枝であれば可能だが、主枝では解決は難しい。諦め(放置)も大切な判断です。
予防策) 誘引時の剪定の紐に化学繊維を使用しない。紐は8の時に結び、枝太りの隙間を作っておく。

原因2 主枝のコブに問題
 ・過去に切り落とした側枝の後から、何度も発芽し、元がコブ状になっている。
影響) 硬質化したコブは、養分の通過が悪くなっています。
解決) コブを綺麗に切り落とすことで解消できます。しかし、コブは硬く、主枝に接する部分は大きく広がっているため、ノコギリで切り落とすのはかなり苦労します。果樹栽培ナビ管理人は、この作業にチェンソーを使用していますが、体制が悪く、頭上で使用するので大変危険です。腕力に自身があり、チェンソーの使用に十分なれた方意外は真似しないで下さい。
予防策)枝を切り落とした際、しわめ(枝の付け根の部分)を残さないように切り落とす。しかし、しわめは枝の発生しやすく、全てのしわめの切除は、枝が不足することにも繋がる。

原因3 主枝の太さに問題
 ・主枝が途中から極端に細くなっている
影響) 極端に細くなることにより、樹勢バランスが崩れる。
解決) 主枝が極端に細くなる原因としては、亜主枝の生育に主枝が負けていることが考えらます。主枝に対して、亜主枝が太すぎることが原因です。また、単に主枝の勢いが衰えている場合もあります。
 具体的な解決策は主枝の復活を参考にして下さい。

主枝のコブの改善

主枝のコブ写真 主枝のコブ(側面から撮影)
 樹勢バランスの阻害原因なっている主枝の側面に出来た、コブを切除します。
 複数の枝の切断面で大きく肥大してします。
梨の主枝の阻害写真 主枝のコブ(下方から撮影)
 同じコブを下から撮影しました。
 大きく突出しているのがわかります。
チェンソーの使用写真 チェンソーによる切断作業
 コブは固く、大きいためノコギリでは時間と労力がかかるため、チェンソーで一気に切除します。
 上方でチェンソーの使用は、腕に負担がかかるだけでなく、危険な作業です。
 体制を整え、しっかし支え保護具(フェイスシールド)を使用て作業します。
 疲労時や、足元が気になるとき。
 その他、気になることがあるときは作業を中断します。
 事故があったとき、痛いですまない怪我になります。
 要注意作業です!
チェンソーの切断写真
剪定の切断面写真 コブ切断面
 コブを除去した切断面です。直径7~9cm.。
 平らに仕上げることで状況が改善されます。
 断面の大きさは気にする必要はありませんが、断面に保護剤を使用し病気の感染を予防しましょう。
剪定後の病気予防写真 病気予防
 保護剤 トップジンペーストMペーストを使用して終了です。詳しくは、
 果樹の栽培方法(梨の育て方)>保護剤の使用

梨の剪定
 ・梨の剪定1 苗木~3年目頃
  ・梨の剪定2 4年目頃から
   ・剪定作業の樹勢バランスの判断方法
    ・主枝の復活
     ・梨の剪定3 樹勢バランスを整える方法
      ・剪定鋏の使い方
       ・トップジンMペースト 使い方(保護剤の使用)


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