有機肥料の使用1

 堆肥による有機肥料を使用して窒素・リン酸・カリウム等の三大栄養素の他、化成肥料では補給することが難しい各種ミネラル分を供給します。

・有機肥料の使用
 冬季(12月~翌4月)に使用する有機肥料は、地力の回復の為に化成肥料にて補給しやすい3大栄養素の他、それ以外の栄養素を総合的に補給することを目的に行います。

・有機肥料の種類
 自己作成による堆肥    ・・・・       主な入手先
 ・牛糞             ・・・・・・・・・・・・・ 酪農家(酪農団地)
 ・馬糞と籾殻、ウッドチップの混合品 ・・・・ 競馬場
 ・茸栽培に使用した原木  ・・・・・・・・・・・・ キノコ栽培農家
 ・モヤシ屑          ・・・・・・・・・・・・  モヤシ業者

・使用量
 6反(5,940㎡)当り、トラック4~6台分(2~3,000kg)

・有機肥料の注意
 自己発酵による有機肥料の場合、発酵が不十部であると果樹等の栽培植物に害を与えます。また、白紋羽病等の土壌感染型の病気の発生原因ともなりますので、十分な発酵期間を持ちましょう。
 管理人の果樹園では、概ね8年間の発酵期間を設けていますが、5年程度で使用可能になります。
 十分な発酵確認の目安とし、ミミズが居なくなったら発酵が完了してます。(発酵中は、大量のミミズが居ます。)

・有機肥料の効果
 有機肥料は、3大栄養素(窒素、リン酸、カリ)を含みますが、十分発酵がなされた肥料でも目に見える効果は現れません。これは化学肥料の即効性なのに比べ、有機肥料はゆっくりと長く効果が現れる為です。
 果樹栽培では、有機肥料を毎年使用しなくても使用した量が十分であれば数年に1度の使用でも、果樹の生育(地力の維持)に十分な効果が期待できます。

有機肥料による土壌改良

有機肥料の写真 発酵期間:10年が経過した堆肥
 発酵前の原型・匂いもなく色が濃く養分を蓄えた土になっています。
発酵した堆肥写真 トラックに積載した堆肥
 発酵前のベタベタしたもの違いさらさらな土となっています。
散布された肥料写真 果樹園に堆肥を撒いた様子
 色の濃い土が散布した堆肥(有機肥料)です。写真では塊となっていますが、後日トラクターによる攪拌を行います。
積載された肥料写真 有機肥料を搬入している軽トラック
 見た目は小盛ですが、サスペンションが沈み込むだけの重量があります。
 発酵済み堆肥については姉妹サイト「園芸栽培ナビ」紹介しています。詳しくは、(外部リング):
 園芸栽培ナビ>園芸の肥料>牛ふん、鶏ふん堆肥の使い方

農業の土づくり
 ・土作りのバランスについては、土作りの考え方
  ・堆肥の使用については、有機肥料の使用1
   ・石灰を用いた中和について、土壌改良1(石灰の使用)
    ・化学肥料の使用
     ・高度化成肥料の使い方
      ・トラクター管理機の効果については、土壌改良2
       ・油粕の使用については、果樹を甘くする有機肥料の使用
 土壌の酸性度(PH)測定に関することは、
 姉妹サイト:園芸栽培ナビ>土壌ph測定器によるph測定と調整方法(別ページで開きます)

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